◆ 森づくりの担い手の一年…若葉マークの森づくりの1年
【春:雪解けの遅い北国の春はあっという間に様相を変えていきます】
・雪解け時期(4月)
雪解けの遅い下川では、市街地周辺でも4月下旬まで残雪が見られます。周囲の森林も林床は厚い雪でおおわれ、
気温の低い日の早朝はカンジキなしでも固雪の上を自由に歩き回れます。この雪が残っている間、
雪が解けてササがまだ起きあがってこない間は、若い森の除伐作業に最適の期間です。
除伐は、植栽した樹木の生長を妨げるツルや侵入木、混み合ってきた植栽木を切り捨てる作業です。
初めのうちは、森林を見る、森林での動きを身につけるために、チェンソーは持たず手鋸で作業をします。
雪の深いところ、傾斜の急なところをひたすら動き回るため、最初はついて行くのがやっとですが、
この時期は虫もいない涼しい森林の空気の中で仕事ができます。

・芽吹きの時期(5月)
雪が解けると植え付けの作業が始まります。最初は、前の年の秋に植えた苗木がしっかり根付くよう「根踏み」を行います。
雪に押された苗木の中には傾いたり倒れてしまうものもあります。そのような苗木を立てて根元の土を踏みしめることで、
苗木はしっかり立ち、大事な根が乾燥して傷むのを防ぎます。根踏みが終わる頃には苗木の出荷が始まり、
春の植え付けを行います。地拵えでササや枝条を整理した後に、クワで植え穴を掘り苗木を一本ずつ植えます。
地中にはササや木の根、石などの障害物があります。それらをよけて土をほぐしてやると苗木がのびのびと根を張れるようになります。

【夏:強い日差しが一気に夏をつれてきます】
・草木が勢いを増す時期(6・7月)
この時期は、強い日差しを受けて草も木も勢いよく伸びていきます。苗木を植えたばかりの造林地では、
我先にと様々な草が伸び苗木を覆い隠してしまいます。草がかぶってしまうと、苗木は日差しを受けられないだけでなく、
草に埋もれて蒸れてしまいます。成長は悪くなり、場合によっては枯れてしまうものも出てきます。
苗木のまわりの草木を刈る下刈りの作業は、苗木を守る大切な作業です。最初のうちは造林用の大きな鎌を使い、
まわりの草木を刈りながら、大切な苗木に傷を付けないように丁寧に作業を行います。
遮るものがない強い日差しを受けながら、常に体を動かし続けるきつい作業です。
後半になってくるとスズメバチの活動も活発になってきます。

・夏の盛りを過ぎ涼しさを感じる時期(8・9月)
8月も後半に入ると朝晩の気温が涼しく、時には寒く感じるようになります。
とはいえ、日中の日差しの強さは衰える様子もなく、育成途上の若い森林ではその日差しを受けながら除伐の作業を行うことになります。
山での動きに慣れて余裕が出てくるようであれば、チェンソーを使って作業をするようになります。旺盛に伸びたササに足を取られながら、
山の中を駆け回り、休憩中にはソーチェンの目立て(刃研ぎ)をします。

【秋:柔らかい秋の日差しが紅葉の彩りを照らします】
・冷たい雨と早い夕闇に見舞われる時期(10・11月)
10月に入ると木々の葉も色づきはじめ、本格的な植え付けの時期に入ります。
9月下旬にアカエゾマツやトドマツの苗木の出荷が始まり、10月下旬のカラマツの出荷開始で植え付けはピークを迎えます。
秋の冷たい雨で体温を奪われ、山かげでは3時を過ぎると足元が暗くなり始めます。
時には、雪が舞う中苗木袋を担いで山にはいることもあります。
温暖化の影響か、苗木が成長を止めて休眠に入る時期は少しずつ遅くなり、カラマツの植え付けは雪との競争になっています。
温暖化の影響か、苗木が成長を止めて休眠に入る時期は少しずつ遅くなり、カラマツの植え付けは雪との競争になっています。

【冬:深い雪とマイナス30℃の冷気に森は包み込まれます】
・冬の山仕事(12・1・2・3月)
厳冬期の12月~2月は最低気温が-20℃を下回る日も珍しくありません。雪が降り始める時期はササの上に積もった雪に足下をすくわれ、
少しずつ雪が深くなると腰まで埋まる雪をこいで除伐や枝打ちを行います。雪の中での作業、現場までの除雪、
車のエンジンも掛からないような朝の冷え込みなど、北海道でも有数の積雪寒冷地下川の林業は長く厳しい冬も作業が続きます。
しかし、2月も後半にはいると日も長くなり、日差しの強さも増してきます。3月には日中解けた雪の表面が固まって雪の上を歩けるようになります。 夏は背丈を超えるササ藪の山も、この時期には楽に入っていくことができます。 ヤナギの芽の膨らみや雪の間から聞こえる川のせせらぎが、遅い春の訪れを告げます。
しかし、2月も後半にはいると日も長くなり、日差しの強さも増してきます。3月には日中解けた雪の表面が固まって雪の上を歩けるようになります。 夏は背丈を超えるササ藪の山も、この時期には楽に入っていくことができます。 ヤナギの芽の膨らみや雪の間から聞こえる川のせせらぎが、遅い春の訪れを告げます。




