下川町森林組合:森林(もり)と共に歩み続けるために
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◆ 森づくりの担い手の成長…若手から中堅、ベテランへ
 
【新米技術者:初めての林業の現場へ…まずは手工具から】
・手鋸、鎌、鍬を使う育成初期の育林作業
 初めての林業作業では、体力もなく作業の流れやコツもつかめていません。 最初は手鋸による除伐や枝払い、ツル切り作業、長柄鋸による高枝払い、造林鎌による下刈り作業、鍬による植え付け作業を行います。 鋸や鎌では作業ははかどりませんが、重たいチェンソーや刈払い機を持つより腕や足腰への負担を避けることができ、大きなケガも避けることができます。
 また、鋸や鎌の刃の切れ味は使う本人が直接自分の手で感じます。チェンソーや刈払い機も刃の切れ味が基本です。 手工具で刃の重要さを認識することで、チェンソーや刈払い機でも刃の切れ味、目立ての大切さを意識し続けることができます。
 手工具で作業をしながら、先輩がチェンソーや刈払い機を操るのを見て、将来の自分の姿を想像します。



【若手技術者:知識技術を吸収して…チェンソー刈払い機を駆使して】
・機械を使う育林作業
 背丈を超えるササ藪やツルと灌木が絡み合った幼齢林、胸まで沈み込む真冬の深雪。 変化に富む山での身のこなしや体力も身に付き始め、山での作業にチェンソーや刈払い機を使い始めます。 手鋸で時間をかけて倒していた木が、チェンソーならあっという間に倒せるようになります。 太いイタドリやしぶといササも刈払い機で次々なぎ倒されていきます。
 しかし、機械の重さ、振動は体への負担も大きく、疲労は蓄積します。 燃料タンクやエアフィルターの清掃を怠ると、とたんに機械はいうことをきかなくなります。 ソーチェンや丸鋸の目立てをいかげんにしてしまうと。切れ味は落ち時間と疲労が積み重なり、 機械もくたびれていきます。それを乗り越えて目立ての技術、機械の手入れの細やかさ、 機械に負けない体力を身につけながら、木を見る目、山を見る目も養っていきます。



【中堅技術者:知識技術に磨きをかけて…林業機械の操作も習得して】
・林業機械と進める造材作業
 チェンソーの扱いに慣れ、安全かつ正確に立木を伐り倒すことができるようになってくると、 成長した人工林の間伐作業・主伐作業の現場に入っていきます。 幼齢林の細い木を正確に倒す技術の延長線上に中径木、大径木の伐倒技術があります。 倒す木の重心や幹の傷み具合、周囲の木の枝張りや蔓、地形や地表の状況、風の状況…。 一つとして同じ条件のない状況下で自分の安全、仲間の安全、その森林の将来の姿を考えながらチェンソーを使います。
 原木の搬出(生産)を伴う現場では、集材用のブルドーザー、 土場で原木を積み上げるグラップル等の林業機械と一緒に作業を行います。1台で伐倒から枝払い、 玉切りまでをこなすハーベスターという高性能林業機械もあります。 太い丸太を何本もまとめて運び、次々と椪積みしていく機械は安全にかつ迅速に作業を進める一方で、 安全への配慮を怠ると大きな事故を引き起こします。
 先輩が操作する林業機械の動きを見ながら、どう倒したら効率よく集められるか考え、 どのように工夫して機械を動かしているかを確認しながら、自分がオペレーターとして作業を進める日に備えます。
 オペレーターは、林業機械の操作だけでなく、現場の円滑な作業の進め方も身につけて初めて一人前です。 機械が動き、機械と人の連携がうまくいくことで作業は安全にかつ円滑に流れます。



【ベテラン技術者:知識技術を伝承する…現場を管理し若手を育成する】
・現場をまとめるチ-ムリーダー
 植え付けから造材までの一通りの作業の知識と技術を身につけると、現場の作業をどのように進めていくか、そのために自分がどう動き、 仲間がどう動けばよいかを考えていくようになります。現場は3~5名の班で作業にかかります。 班長は、作業の流れを設計し、その日の進め方を仲間に指示して現場を進めます。
 育林の現場では、自分も歩んできた道に初めて踏み込む初心者が入り、 造材の現場では技術を身につけようとする若手が入ってきます。その成長に道しるべを与え、 危険を伴うときには厳しく指導し、導いていくのも大切な役割です。
 社会に翻弄される木材の需要と価格、時には災害も起こる予測できない自然、 森林の成長に要する長い時間、手入れに入る森林がどのような経過をたどって現在の状態にあり、 所有者にどのような思いがあるのか。これからどのような姿をめざすかを見定めるために、 様々な思いが頭の中をめぐります。複数の班を統括する主任との議論も経て、 班長の経験と思いで描く将来像を所有者と共有し、目の前の森林に手を入れていきます。
 そこで描いた将来像は所有者から次の世代へ、班長から後継者へ引き継がれ、時には姿を変えながら現実の姿になっていきます。


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