◆ 下川地域の木材利用・・・山村立地型の木材加工
山村立地型の工場が主流であった昭和30年代には、下川町域に20を超える工場が稼動していました。
その後、地場産材の基盤となる地域の山林は人工林の育成に、国内の木材供給は海外からの輸入に移行していきました。
内陸に立地する工場が次々と閉鎖されていく中にあって、下川地域には複数の製材工場と割り箸工場が操業を続けています。
また、下川町森林組合では、昭和58年に発生したカラマツの湿雪被害木を利用するための木炭加工、育成段階のカラマツ、
トドマツの小径木を利用するための円柱加工など既存の工場と競合しない原料、製品で木材に付加価値をつけるための加工に取り組んできました。
現在ではNPO法人森の生活に製造・販売を引き継いだ樹木成分の抽出事業(トドマツ精油製品など)もこの流れの一環です。さらに下川町では、
木質資源の更なる活用に取り組み、公共施設や農業用施設の熱源に木質資源を利用する取り組みを進めています。
私たちの生活を支える住宅部材
鉄、コンクリートなど、住宅建設にも様々な資材が使われるようになりましたが、木造住宅の人気は根強く、
環境資材としての見直しや木造建築技術の向上などにより現在でも木材は住宅部材として多く利用されています。
柱や梁といった構造用の大きな部材から、壁の中や柱に隠れてしまう細い部材、内装に使われる床材、
壁材から収納や家具の材料まで様々なところに木材が使われています。
私たちの生活を広げる様々な木材
木材利用の主役は住宅部材ですが、住宅部材に適さない木材や加工の工程で発生するは材や副産物を製品に変えることで、
森林の恵みを社会に還元しそこから得られる利益を森林の育成にまわすことができるようになります。
製材工場では梱包材や背板チップ、ソーダストなどの製品が生まれます。下川町森林組合の工場では、
需要の少ない細い木材を円柱加工した環境土木資材、カラマツの細い木材を木炭に加工し、
木炭の破片を住宅の調湿用資材、円柱加工の木屑を炭化して融雪材などを生産しています。





